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2011年6月26日 (日)

読書日記「加藤諦三の文章の書き方、考え方」その一」

この本は私が13年ほど前に購入して読んだ本です。
作文の書き方の本といえば確かにそうなのですが、それだけにとどまらないとにかくすばらしい本です。

はしがきを引用します。

よく、書くことがないという人がいるが、ほとんどの人は書くことはある。それをどう言葉に表現していいのかわからないでいるだけである。それを表現するのに障害になるようなことを自分が作り上げているのである。この本は、その自分が作り上げている障害を取り除こうとするものである。

この本は、文章を書くときにその書き方、テクニックについての話ではなく、何か書こうとするその人自身の中にあるこころの問題にアプローチしようとしているのです。ちなみに著者である加藤諦三氏は心理学、カウンセリング関係の著書を多数出されていますから、当然といえば当然の視点でもあります。

私の経験上このアプローチこそ何か表現する上で、まず最初に取り組むべき正しいアプローチだと思います。、、、、、、と書きたいところですが、根源的な部分ゆえに、難しいアプローチでもあると思います。
しかし、なぜか硬い、形式ばった表現(会話、作文)にしかならない、表現にふくらみや、面白みがない、どこかで聞いた受け売りのことしかでてこないということを解決するには、このアプローチが欠かせないと思います。

先ほど私はすばらしい本と書きましたが、以上の理由で自己を表現するということに関して、根源的な部分にアプローチしている本物の本である。といえると思います。

この本については書きたいことがたくさんあり、うまくまとめられません。ここまでの文章も若干そうなっている気がしないでもありません。そのため、今回の記事は、その一とし、何回かに分けて、この著書を引用して解説していきたいと思います。

  • P102「書くスピードを思考のスピードに近づけなさい」~引用
    文章を書くときには、難しく考えないで頭に浮かんだことを、そのまま書いてしまうことである。もちろん頭に浮かんだことをそのまま書いてしまうと、たいていおかしな文章になる。しかしそれは気にしない。通じない文章でもいい。

このP102からの章で、著者はそのまま書いてしまうことについて、具体的な指導を行っています。例えばこんな風である。

例えば今、私は「人に読ませる文章を書こうとすると、心理的に構えてしまう」と書いたように思えるかもしれない。しかし最初の文章はそうではない。
順序を言えば次のようである。
はじめの文章は、「文章を書こうとすると、構えてしまう。」である。しかし、それを書いた後で、「あー、文章を書くといっても、緊張してきちんとした文章を書こうとするのは、人に読ませることを意識したときだな」と思う。そこで、「人に読ませる」が必要だなと思う。そして、「
人に読ませる文章を書こうとすると、構えてしまう」となる。
またそうか、「構えてしまう」といってもそれは肉体的にという意味ではなく、「心理的に」という意味だなと思う。そこで「心理的に」を加えて、「心理的に構えてしまう」と書く。

この手法はブレインストーミングにも近いものがあると思います。まず無意識を自由に遊ばせて、文章にして、後から修正するという手法であるといえると思います。そのためには、書くスピードを速める必要がある、遅いとどうしても書くときに意識の検閲が入ってしまい、筆が進まなくなります。

さて私の今回のブログの記事の書き方はどうかといえば、2~3行はまず書いてしまって、それから直す。という方法で書いています。本当はもう少し長文をザーッと書いてしまってから修正するほうが、意識の検閲が少なくていいのかもしれません。今度その方法で書いてみたいと思います。

もしも皆さんの中で、まずザーッと書くことができないという方がいたら、それは、意識の検閲が習慣化してしまっているということで少し、重症といえるかもしれません。

その場合、パターン化された表現に拘束されている状態に気づき、それ以外の自由な(つじつまが合わなかったり、不穏当な)感情表現を出していくように練習が必要です。

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